最近読んだ本「SOY!大いなる豆の物語」
「SOY!大いなる豆の物語」瀬川深 筑摩書房
面白い本を見つけた!という感動を持った小説です。
とにかく物語から溢れてくる情報量が多いんです。
物語の大筋は、主人公が自分の父方のルーツを探るということです。
そこで、およそ100年ほどの日本の近現代史のまとめと触れることになります。
また、父の故郷岩手県が歩んできた歴史。
古くは平安時代。アテルイ、坂上田村麻呂。
日本が関わってきた海外の国。
満州、ブラジル、パラグアイ。
そして、農業。
農産物の販売ルート開拓。
分厚い本なんですけど、それでもテーマの広げ方が大きいので、
コンパクトにまとめられていることが凄いと思います。
しかも、資料集のような感じではなく、
人から聞くという形、雑誌を読むという形、芝居を見るという形、
様々な方法で情報を得るので読んでいて飽きません。
面白い小説でした。
読み終わったのに、まだワクワクしてます。