「願いながら、祈りながら」
乾ルカ 徳間書店
田舎の中学校に赴任が決まり、婚約していた女性との失恋もあって不貞腐れながら仕事をしていることを生徒に見透かされてしまう新任教師。
無理して孤独を受け入れている3年生の女生徒。成績も普通で容姿も普通で個性が無いことに悩み、何か特別な個性を持ちたいと熱望する女生徒。
田舎だからちゃんと勉強ができないんじゃないかと焦る気持ちでイラついている医者志望の男子生徒。
人が一時的でも幸せな気持ちになるなら嘘をつくことは良いことだと考えている男子生徒。
少ない人数での学校生活の中で、喧嘩したことで今までなかなか言えなかった心の内を話せたり、理解できないと思っていた相手の気持ちを知ってそこに優しさがあったことに気付いたり。
そんな成長の物語です。